ピンクリボンアドバイザーがこたえます
もっと知りたい、がん患者さんの気持ち
どのくらい
お金がかかりましたか?
「治療費」以外にも
かかった費用があれば
教えてください。
がん疑いとなった2020年9月から2022年3月現在まで1年間半の間、ずっと健康保険の限度額を払っています。抗がん剤や分子標的薬は1回治療を受けるだけで限度額に達してしまうことが多いです。
外来と入院は別途請求され、同月に複数の医療機関にかかった場合もそれぞれ21,000円未満であれば自己負担となります。(負担額は所得や健康保険組合により異なります。)
その他、副作用のために歯科や眼科などを受診することもあります。
治療費としては自己負担分のみで100万円弱かかっていることになります。
治療費以外には、脱毛のためのウィッグ代及びそのメンテナンス代として60,000円程度、医療機関までの交通費や駐車場代がかかります。
また、休業中の傷病手当金は給与の2/3しか支払われないので収入はダウンします。
私の場合はがん保険に入っていたため、必要出費と収入減は十分にカバーできたのでとても助かりました。
(体験したがん種:乳がん 告知を受けてからの年数:1年4カ月)
健康保険での治療をしました。私の場合は入院手術・抗がん剤治療・放射線治療と約半年はハードな治療が続きました。
治療費以外にもウイッグ(脱毛)、前開き服(放射線治療や診察)、通院交通費、家事ができない時の家族の食事代等の合計で100万円ほどが乳がん治療関連で家計からの支出となりました。
医療費だけは公的な補助制度があり、収入によって助成がありますので安心して治療を受けられます。病院の相談窓口で相談するのがベストです。それ以外に同居していた高齢の両親の入院、施設入居の費用が莫大でした。
(体験したがん種:乳がん 告知を受けてからの年数:13年9カ月)
告知を受けてから現在までに100万円程度かかりました。その中にはウィッグ32万円、保険が適用出来ず、負担した飲み薬や注射も含まれます。
(体験したがん種:乳がん 告知を受けてからの年数:4年)
治療を始めて1年半ですが、130万円くらいはかかっています。
乳がんの治療費以外にかかった具体的なものとしては、
・検査費用(PETやMRI等)
・抗がん剤の副作用で新たに発症した疾病の治療費(脂質異常症※1、涙点閉塞※2等)
・ウィッグ代
・服飾費(ゆったりした洋服、下着、靴等)
などです。
(体験したがん種:乳がん 告知を受けてからの年数:1年6カ月)
※1 血液中の脂質の値が基準値から外れた状態
※2 目頭にある涙の排出口である涙点がふさがってしまう状態